データサイエンティストのTOMOKOです。
仕事柄、各種統計や公官庁の白書系のデータを確認することが多いので、面白くて興味深いデータ、考えさせるデータがあったら適宜紹介します。
厚生労働省が日本で一日に起こる出来事を数字化
厚生労働省が興味深い資料を公開しています。
令和4年版厚生労働白書には「社会保障を支える人材の確保」-(100人でみた日本、日本の1日)と題する資料があって、日本で一日に起こる出来事を数字化しています。
例えば、1日に「生まれるのは:2224人」、「亡くなるのは:3945人」で、その差は1日で「1721人」です。
要するに、毎日1700人以上の人口減少が発生していることになります。
その他にも色々数字化かしているので確認してみてください。
画像出典:令和4年版厚生労働白書:日本の1日
若者の犯罪が増えているって?本当なの
昭和世代の人に『最近は、若者の犯罪が増えている』なんて、よく説教されます。
しかし最新の「犯罪白書(令和4年版)」によれば、20歳未満の刑法犯はかなり減少していて、むしろ65歳以上が最も増加しているんです。
この現実を知っているのかなあ?
グラフ出典:犯罪白書(令和4年版)
歩行者を死亡させる事故が多いのは右折や左折の時だけじゃない
車と歩行者の事故で、歩行者を死亡させてしまうのが多い状況は何だと思いますか?
右折や左折の時と考える人が多いのではないでしょうか。
実は、交通安全白書(令和4年版)によれば、死亡事故が多いのは圧倒的に直進です。
速度超過や漫然運転が、どれほど危険なのかが分かりますね。
グラフ出典:交通安全白書(令和4年版)
タバコが他者へ及ぼす悪影響は受動喫煙だけじゃない
タバコの他者への悪影響として、受動喫煙防止などが急速に強化されています。
これはこれで、進めるべきことのなのですが、もう一つ重視すべき事項があります。
それは最多の火事原因(消防白書)であることです。
タバコが原因の火事においては、不適当な場所への放置によるものが6割以上を占めています。
喫煙者の皆さん最後まで火の始末と安全管理をお願いします。
グラフ出典:消防白書(令和4年版)
日本は治安が悪くなった!と言う人が最近多いけど
「日本は治安が悪くなった」とTVなどでコメントする評論家や著名人が多い気がします。
しかし、警察白書(令和4年版)によると「刑法犯認知件数」は平成14年をピークに、近年は過去最少を記録しています。
また、同白書によれば、令和3年の殺人の認知件数には戦後最少です。
『殺人の認知件数は、平成16年から28年までは減少傾向にあり、その後はおおむね横ばいで推移していたが、令和3年は戦後最少の874件(前年比55件(5.9%)減)であった。検挙率は、安定して高い水準(3年は101.0%)にある。』
殺人事件は戦後最少で「刑法犯認知件数」も平成14年をピークに減少しているが、治安は悪くなっているってことでしょうか?
何を根拠に治安が悪くなったと言っているのでしょうか?
不思議です。
グラフ出典:警察白書(令和4年版)
日本のビッグマックは安い!でも喜んでばかりいられない
ビッグマック指数はご存知ですか?
ビッグマック価格から各国の経済を読み解く指標です。
日本は先進国では破格の安さ!
1位 スイス973円
2位 ノルウェー908円
41位 日本450円
この安さは労働が適正に価格に反映できてない(賃金が低い)証左です。
高速パーキングの駐車場は、なぜ斜めに停めるのが多いの?
高速道路のパーキングって写真のように斜めに駐車することが多いと思います。
これは、出るときに逆走を防ぐ対策でもあるんですね。
直角に駐車するよりも逆走率が遥かに低くなるデータがあります。
無保険車が意外に多いことを示唆するデータ
大ショック!です
無保険車(任意保険に未加入の車)は意外に多いです。
自家用車10台中、概ね2~3台が無保険車であることを示唆するデータを「損害保険料算出機構(自動車保険の概況)」が公開しています。
車好きとしては、大変ショックなデータです。
表出典:自動車保険の概況(2021年版)
日本の女性の社会進出の割合は圧倒的に低水準
日本の女性の社会進出の向上が叫ばれて久しいですが、諸外国に比べて、まだまだで、未だにかなりの低水準です。
例えば、「令和4年版科学技術・イノベーション白書」によれば、女性研究者の割合は約17.5%です。
英国は39%、米国は33.9%、韓国は21.4%です。つまり日本は、英米の半分程度ってことになります。
原因は、色々あると思われますが、ちょっと悲しい現実です。
グラフ出典:令和4年版科学技術・イノベーション白書