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生活

畳の敷き方には順番やルールがある?うっかりミスは縁起が悪い!

tomoko

監修者のTomoko Takahashiです。当サイトコンテンツのファクトチェックを担当しています。
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2023年5月12日、畳の敷き方に関するニュースが話題となりました。

「切腹の間」とはなんとも物騒な名前ですが、かつて畳は用途によって敷き方を変えた時代もありました。

現在は全室洋室の家も珍しくなくなりましたが、一室でも和室があると落ち着く方も多いでしょう。

そこで今回は、「畳の敷き方には順番やルールがある?うっかりミスは縁起が悪い!」と題して畳の敷き方に関するルールについて解説します。

この記事でわかること

  • 切腹の間とは何か?
  • 畳の敷き方におけるルールや順番
  •    

切腹の間とは何か?

ニュースサイトの記事で話題となった「切腹の間」とは、半畳の畳を真ん中に、その周りに一畳の畳を卍型に配置する畳の敷き方です。

これは、江戸時代武士が切腹をする際に用いられた畳の敷き方だそうです。

切腹する方が中央の半畳の畳に座れば、ことが終った後、半畳の畳を変えればいいので合理的なのだとか。

ちなみに、同じように中央に半畳の畳を敷いても巴型、つまり右回りに畳を配置するとお茶室の敷き方になります。

ですから、中央に半畳の畳が配置してあるからといって必ずしも縁起が悪いわけではありません。

お茶室では半畳の部分に炉を切ってお茶を点てます。

ニュースでは、畳を敷いた業者にも知識がなく偶然に「切腹の間」となってしまったそうなのですが、思わぬマナー違反にならないためにも、畳の敷き方に関するルールは知っておきたいものですね。

畳の敷き方におけるルールや順番

では、畳の敷き方いは切腹の間以外にどのようなルールがあるのでしょうか?

ここでは、畳の敷き方で知っておきたいルールを紹介します。

祝儀敷き

祝儀敷きとは、畳の合わせ目が十文字にならないような敷き方です。

一般住宅の和室は、大抵祝儀敷きになっています。

また、床の間がある和室の場合は、床の間と平行に畳を敷くのが基本です。

床の間は座敷の「高い場所」であるため、来客があると床の間の前に座ってもらいます。

そのとき、床の間と「T」の字になるように畳を敷いてしまうとお客様を畳の合わせ目に座らせることになり、居心地の悪い思いをさせることになるためです。

このほか、四畳半など半畳の畳を敷く場合は鬼門の方角(北東)に半畳の畳を置かないように注意しましょう。

縁起が悪いといわれています。

不祝儀敷き

不祝儀敷きとは、畳の目が十文字になるように敷いていく方法です。

不祝儀とは縁起の悪い呼び名ですが、葬儀を行う寺院の広間でこのような敷き方をしたからといわれています。

現在は、寺院に限らず大広間がある旅館なども不祝儀敷きで畳を敷きます。

大勢がくつろぐ大広間では、そのほうが使い勝手がよいためです。

かつては、一般家庭でも葬儀がある場合は一度畳を上げて不祝儀敷きに敷き直し、葬儀が終ると元に戻したそうですが、現在はそこまでやる必要はありません。

ただし、一般住宅の六畳まで不祝儀敷きで畳を敷くとやはり違和感があります。

使い勝手がよくても祝儀敷きに敷きましょう。

まとめ

今回は、「畳の敷き方には順番やルールがある?うっかりミスは縁起が悪い!」と題して畳の敷き方に関するルールについて解説しました。

今は畳敷きの家も少なくなり、畳の敷き方に関するマナーを知る人も減ってきています。

しかし、やはり畳は我が国の伝統ですから、避けた方がよい敷き方は覚えておきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。