いつも白鷹禄水苑の文化催事・講座にご参加いただきまして誠にありがとうございます。
白鷹禄水苑では禄水苑では、日本酒にまつわる文化や情報を発信する文化施設として、今私たちにできることは何なのか、日々模索しつつ活動を続けています。その間の試行錯誤を経て、文化催事・講座の定員や開催方法について検討を重ねた結果、皆様により安心してご参加いただけるように配慮の上企画いたしております。 毎恒例の能・文楽・女流義太夫などの伝統芸能の催しについては、出演者をはじめ、地域の多くの人々に支えられて回を重ねてきたこれらの催事の趣旨を顧み、安全に向けた様々な対策を講じた上で、いずれも開催の方向で進めております。もとより収益を目的としない事業ではありますが、人間国宝をはじめとする素晴らしい演者達による渾身の演技をご鑑賞いただくにあたり、意義があると思われる観客数に限定しての開催とさせていただいております。
いずれにしても今後の状況を注視しつつ、臨機応変に対処してゆく考えです。現状での文化講座、文化催事、日本酒イベントにおける感染症対策への取り組み、お客様へのお願いについても、お目を通していただければ幸いです。
このような状況下、2020年6月19日に「伊丹・灘の銘醸地」が文化庁により日本遺産に認定されました。「下り酒」として江戸で称賛された酒造りの伝統に加え、認定理由としてその背景にあったのが、造り酒屋が常に地域文化の応援者としての役割を果たし、阪神間独自の文化を醸成する一助になったという、地域の歴史であったと聞き及びました。阪神間の文化にとって、震災につぐ逆境の中にあるといえる現在においても、この地域文化の伝統の灯を消さないよう、微力ながら努めてゆきたいと思っております。今後とも白鷹禄水苑の文化活動にご理解、ご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 |