能と文楽の響演 能楽小鼓と文楽三味線で紡ぐ「小鍛冶」



大倉流小鼓方 久田舜一郎
文楽三味線 鶴澤藤蔵

謡 梅若基徳
浄瑠璃 竹本津駒大夫
笛 森田保美

平成25年 8月10日(土)
白鷹禄水苑 宮水ホール 15:00 開場 15:30 開演

能楽小鼓と文楽三味線の共演という、伝統芸能の世界で初めての画期的な試みということで大好評をいただいた昨年の「紅葉狩」に引き続き、今回は同じく能と文楽共通の演目「小鍛冶」を取り上げました。

本題の「小鍛冶」に入る前に、能と文楽本来の形での演奏をご披露いただきました。演目は、やはり能と文楽で共通の平家物語がテーマとなった演目から、文楽は、義経千本桜 渡海屋より「知盛幽霊の段」、能は「船弁慶」のクライマックス、後シテの知盛の亡霊登場の場面をおとどけしました。そして能では、それに先立つ屋島の合戦をテーマにした能「屋島」から、シテが屋島の浦で繰り広げられた合戦の様子を臨場感たっぷりに語る聴かせどころも合わせてお愉しみいただきました。

休憩をはさみ、いよいよ能と文楽の響演「小鍛冶」です。

平安時代の実在の刀鍛冶の名手、三条小鍛冶宗近が、稲荷明神の助けを得て名刀を鍛えたという伝説をもとにしたのが能「小鍛冶」で、わかりやすい筋書きとともに、謡と囃子も軽快かつリズミカでル変化に富み、初心者でも十分に楽しめる人気曲となっています。後の歌舞伎や文楽にも取り入れられ、広く親しまれるようになりました。

物語の前半では稲荷明神の化身が日本武尊の草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)の由来などを語り、自らが神通力で力添えするから、勅命を受けた剣(つるぎ)を打つように勧めます。後半では稲荷明神の使いが狐の姿で現れ約束通り一緒に剣を鍛えます。

能の謡と浄瑠璃語りの交互でストーリーが進行し、時には謡に三味線、またある時には浄瑠璃に小鼓がからみ、そして宗近と稲荷明神の使いが現れ、一緒に剣を鍛えるハイライト部分では、小鼓と三味線の掛け合いで、場面を盛り上げました。公演に至るまで、出演者一同何度か申し合わせ行い、内容を練り上げ、完成度を高めてきましたが、本番は当日直前のリハーサルとも一段階次元の異なるパフォーマンスとなりました。観客と対峙して初めて生まれるその場のポテンシャルにエネルギーをぶつけるような、一流のアーティストならではの即興性の強い迫真のパフォーマンスに、会場から割れるような拍手が巻き起こりました。

公演終了後の出演者を囲んだ懇親会「ほろ酔い談義」では、演者本人が語る上演に至る経緯や苦労話に参加者一同興味深く耳を傾け、盃を片手に大いに盛り上がりました。



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