第五回 酒都で聴く女流義太夫の会  
女流義太夫・竹本駒之助   文楽人形・吉田和生
―人間国宝の競演―
恋女房染分手綱 重の井子別れの段





人間国宝による女流義太夫と文楽人形の「夢の競演」

酒どころ西宮は、文楽の源流「傀儡師」発祥の地といわれ、古くから芸能と大変ゆかりの深い町としても知られています。そこで西宮の蔵元・白鷹禄水苑では開苑以来、この酒都から能や文楽の催事を中心に、今に生きる伝統芸能を発信してゆこうという試みを続けいます。その一つとして開催しているのが、人間国宝の竹本駒之助師を中心とした女流義太夫の会です。第5回目となる今回は、白鷹禄水苑開苑二十周年を記念して、13年にわたり白鷹禄水苑の文楽公演「酒屋万来文楽」にご出演いただいている吉田和生師をお招きし、人間国宝お二人による、文楽人形と女流義太夫の競演を企画いたしました。
江戸時代中期に生まれた「女流義太夫」は、歌舞伎や人形行瑠璃文楽で演奏される義太夫節に対し、役者や人形をともなわない、浄瑠璃と三味線のみによる「素浄瑠璃」というかたちで芸が継承されました。この女流義太夫ならではの語りに磨きをかけ、声量の豊かさ、すぐれた人間描写など、義太夫節において現在、男女を超えて最高峰の一人と称されるのが、竹本駒之助師です。通常は素浄瑠璃形式で演奏される女流義太夫ですが、関西では実に約60年ぶりの開催となったなった2018年の上演に続き、再び白鷹禄水苑にて人間国宝のお二人による女流義太夫と文楽人形の夢の競演が実現します。演目は、母子の哀しい別れを描いた『恋女房染分手綱 重の井子別れの段』です。大恩ある主家への忠節と、一人の母親としての愛情の板挟みとなる重の井の苦悩、親子と名乗れないないままつらい別れとなる幕切れの深い哀切が胸に迫り、磨き抜かれた語りの魅力が遺憾なく発揮されます。折も折、四月大阪文楽公演でも同作が上演されることとなり、和生師が遣う重の井が「百千色の憂き涙」にむせぶ名場面を、文楽義太夫と女流義太夫の両方をお聴きいただけるまたとない機会となりました。
公演後の第二部では、お二人による対談形式で、関西におけるかつての女流義太夫界、文楽界、また両者の交流についてなど、貴重なお話もおうかがいします。


開催概要目次




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