酒都で聴く素浄瑠璃の会 人間国宝 女流義太夫 竹本駒之助を聴く「加賀見山旧錦絵 長局の段」





酒都で聴く素浄瑠璃の会 竹本駒之助を聴く

江戸時代中期に生まれた女流義太夫は、歌舞伎や人形行瑠璃文楽で演奏される義太夫節に対し、役者や人形をともなわない、浄瑠璃と三味線のみによる「素浄瑠璃」というかたちで芸が継承されました。物語の進行だけではなく、すべての登場人物の心理状態や感情を一人で語り分ける太夫の語りは、幅広い音域や、さまざまな声を用い、極めて写実的に「情」を語ることが大切とされています。
この義太夫節ならではの語りに磨きをかけ、声量の豊かさ、すぐれた人間描写など、現在、男女を超えて最高峰の一人と称されるのが、竹本駒之助師です。この駒之助師の至芸にふれる第三回目となる女流義太夫の会で今回取り上げるのは、『艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ) 酒屋の段』です。本作は、実際に起きた心中事件を題材に、義理堅く人情に厚い人々の、複雑で微妙な心のうちを見事に表現した世話物の名曲で、人々の一様ならざる心情の描写に、駒之助師の磨き抜かれた語りの魅力が遺憾なく発揮されます。
さらに今回は、関西女流義太夫会の次世代を担う、竹本友和嘉、鶴澤友勇のお二人もお招きしての女流義太夫の会となります。毎月のよう定期演奏会が開催される東京に比べると、近年では演奏に触れる機会が少なくなってしまった関西の女流義太夫ですが、かつては義太夫節発祥の地にふさわしく、絶大な人気を誇る太夫を擁して東京にも勝るとも劣らない賑わいをみせていました。また戦前から昭和40年代にかけては文楽人形との共演も盛んに行われており、若き日の駒之助師も人形遣いの文雀師とともに参加されていたということです。こうした歴史もふまえ、女流義太夫とゆかりの深い関西の地にある造り酒屋から、そのさらなる魅力を発信してゆきたいと思います。


開催概要目次




未成年者の飲酒は法律で禁じられています。お酒はおいしく適量を。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがありますので、気をつけましょう。
飲酒運転は絶対にやめましょう。

Copyright (C) 白鷹株式会社. All Rights Reserved.