第十二回 酒屋万来文楽 傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段





 傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段

造り酒屋で愉しむ文楽事始

西宮は文楽の源流「傀儡師」発祥の地といわれ、文楽と大変縁の深い町です。同時に西宮は全国有数の「酒どころ」でもあります。この「酒」と「文楽」という西宮を語るに欠かせない二つの要素を、造り酒屋において同時にお愉しみいただこうというのが、「酒屋万来文楽」です。第十二回目にあたる今回は、人口に膾炙する最も有名な演目の一つ、「傾城阿波鳴門」を取り上げます。
「傾城阿波鳴門」は、徳島藩のお家騒動を題材にした十段の時代物ですが、現在ではその八段目「十郎兵衛住家の段」のみが人気曲として上演されています。特に前半は「巡礼歌」の通称で知られており、我が子と知っても名乗れぬ母親の心の葛藤や、父母を慕うおつるの幼気な姿が眼目となっています。この「巡礼歌」がしばしば各地の普及公演などで上演されているのに対し、悲惨な結末を迎える後半もあわせて上演されることは稀で、国立文楽劇場では平成10年を最後に上演されていません。今回は久々の上演となる「十郎兵衛住家の段」を通してお楽しみいただきたいと思います。
またこの度は「酒屋万来文楽」だけの特別企画として、全編、津駒太夫と芳穂太夫お二人による掛け合いで、より臨場感のある舞台をお楽しみいただきます。子を思う母の情愛、おつるの心情の哀れさ、誤っておつるを死なせた十郎兵衛とお弓の苦悩が一層胸に迫ってくることでしょう。
文楽公演に続く後半の「文楽の手ほどき」では、演者自ら、演じる上での苦労や、演目にまつわる興味深いエピソードを語ります。また皆様からの素朴な疑問にもお答します。 西宮の造り酒屋で、銘酒と名人の至芸が誘う酔い心地を心ゆくまでお愉しみください。

開催概要目次




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