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白鷹禄水苑文化アカデミー特別公開講座 2019年度 前期
能のふるさと逍遥
(どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。)

近畿一円を舞台とする能を取り上げ、ゆかりの人物の足跡をしのびつつ、その物語にまつわる名所、古跡を一年を通じて訪ねます。実演もあわせた曲のわかりやすい解説とともに、折々の季節の風趣もお楽しみください。

お申し込み

講師
久田 舜一郎 (大倉流小鼓)
久田 陽春子 (大倉流小鼓)

受講料

1回 一般2,900円 (アカデミー会員  2,500円)
※資料費込み
※保険料込み

※どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。
※交通費・拝観志納料・お食事代など、諸経費は実費となります。
※アカデミー会員についてはお問い合わせください。


定員
25名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)

講師紹介
久田舜一郎(大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞、2017年兵庫県文化賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。

申し込み方法 お申し込みフォームにご記入の上、事前に禄水苑までお申し込み後、2週間以内に受講料のお振込み、あるいは禄水苑カウンターにてお支払いをお願いします。

お申し込み
<お振込み先>
三菱UFJ銀行 西宮支店
普通5065562 ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)


アカデミー会員についてはこちら>> 入会・受講のご案内


※ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。バス等の予約手配の都合上、ご理解賜りますようお願いいたします。
※ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
※ご欠席の場合、代理の方のご参加や、欠席されたご本人に限り、同年度内の他講座(同講座については下記参照)への振り替えが可能です。

※開催日から数えて30日を切ってのキャンセルについては、同講座への振り替えができませんのでご注意ください。それ以前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、同年度内の空席のある同講座への振り替えも可能です。


その他
※おおむね8:30〜9:00頃にバス発着所に集合、昼食をはさんで15:00〜16:00頃帰路につき、バス発着所で解散の予定です。行程や実費経費、集合場所の詳細は開催日の約一カ月前にご連絡いたします。
※お食事(3500円前後)は当方で手配します。
※バス代として別途3000〜4500円程度かかります。車中でも、先生の詳しいご講義があります。



日程

4/21
(日)

「杜若(かきつばた)」の舞台、三河国八橋を訪ねる


「昔男ありけり」で始まる『伊勢物語』第九段、「東下り」の中でその男(在原業平)は三河国八橋の杜若を見て、京の都に残してきた妻を思い涙する。このエピソードを典拠とした能「杜若」の舞台となった愛知県知立市の無量寿寺は、カキツバタの群生地として平安時代から知られ、初夏になるとゆかりの花が昔忘れぬ紫の香をただよわせている。
※特別講師として久田三津子氏(観世流シテ方)をお迎えします。
※京都駅から貸し切りバスを利用



【行程】
8:30 JR 京都駅 西口改札 集合
集合時に食事代、バス代、拝観志納料あわせてお一人11,000円を徴収させていただきますので、釣り銭のないようご用意いただければ幸いです。
8:40 貸し切りバスで出発 (途中トイレ休憩あり) 車中にて久田先生のご講義をうかがいます。
11:00 在原寺
寛平年間(889〜897)に在原業平の菩提を弔うための業平塚が築かれた折、その塚を守る人の御堂として創建されたと伝えられる。一時途絶えたが文化6年(1806)に方巌売茶が再建。
業平塚
「在原寺縁起」によると889年〜897年に業平の骨を分け、この地に塚を築いたとされる。この供養塔は鎌倉末期に業平を偲び建立されたと伝わる。かつてはたまった水をいぼにつけると治るといういぼ神様として信仰されていた。
11:40 無量寿寺
慶雲元年(704)に慶雲寺という名で建立されたのが始まりとされる。一時衰退したが、文化9年(1812)方巌売茶翁により再興され、杜若庭園もしつらえられた。八橋町は古来より杜若の名勝で知られるが、とりわけ有名とされるのが、在原業平にちなむ逸話である。『伊勢物語』九段によると、東下りの最中に主人公(業平)は八橋の地やって来た。連れの者が、名物である“かきつばた"の文字を各句の頭に置いて歌を詠んで欲しいと頼んだ。そこで男は「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」という歌を詠む。これによって八橋は歌枕としても有名となった。

無量寿寺には業平ゆかりのものが多く残されている。
ひともとすすき
謡曲「井筒」の故事にならって植えられたと伝えられ
杜若姫墓供養塔
東下りの業平を追って都からはるばるこの地にやって来た杜若姫の供養塔であるとされる古い宝篋印塔。
八橋古碑
岡崎藩の儒者秋本嵎夷の撰文により八橋の業平の故事を刻んだもので、花崗岩製の亀甲の上に建てられた。

能「杜若」
旅の僧(ワキ)が三河国八橋にさしかかると、杜若が美しく咲き乱れていた。僧が花を眺めていると、そこへ一人の女(シテ)が現れ、この地はかつて在原業平が歌に詠んだ杜若の名所であると教える。やがて僧に一夜の宿を貸した女は、業平と二条后の形見の装束を身にまとうと、自分が杜若の精であること、菩薩の化身である業平の歌に詠まれたことで救われる身となったことを明かす。彼女は、業平が杜若の歌に託した二条后への想いを語ると、そんな業平は実は女性たちを救いへ導く神仏の化身であったと教え、舞の袖を翻す。やがて彼女は、和歌の功徳によって草木の身ながら成仏が叶ったことを明かすと、夜明けの薄明かりの中へと消えてゆくのだった。
※かきつばたの育成を通して、地域の歴史・文化の継承に尽力されている「八つ橋旧蹟保存会」の方にお話しをおうかがいし、カキツバタ庭園を見学いたします
12:20 本堂にて、先生方の奉納演奏をお聴きします。
13:20 出発
13:30 昼食 和食酒家 縁
15:00 バスで出発 途中トイレ休憩あり
17:30 京都駅到着 解散


5/26
(日)
「鵺」ゆかりの地を巡る

『平家物語』には、源頼政に退治された妖怪、鵺は、丸木舟で川に流されたと記される。世阿弥はこの鵺をシテに、敗者の悲哀を勝者頼政の栄光と対比せて描いた。鵺が流れついた先とされる本曲の舞台となった摂津国芦屋の里の他、同じく鵺の亡骸を葬ったと伝わる大阪市都島や、かつて頼政の所領であった西脇市まで、鵺ゆかりの地を巡る。
※特別講師として、大森亮尚氏(古代民俗研究所所長)をお迎えします。
※大阪駅から貸し切りバスを利用



7/6
(土)
「頼政」の舞台、宇治の平等院

「鵺」で栄光の絶頂にあった頼政も能「頼政」では、敗北の姿を見せる。かつて平家の軍勢と激しい合戦を繰り広げた地、宇治の平等院には、頼政が戦い敗れ、辞世の和歌を詠んだ後、軍扇を敷いて自刃したとされる「扇の芝」が残る。おごる平家が終焉を迎えるのは頼政の死後間もなくであった。蓮や睡蓮が咲き始めたゆかりの地で無常の世のならいを思う。
※JR京都駅発の貸し切りバスを利用。





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