金関 環ヴァイオリン コンサート「貴志康一とその時代のシネマ・クラシック」



ヴァイオリン 金関 環
ピアノ 宮川真由美

2017.7.26[水]
白鷹禄水苑 宮水ホール
14:30 開場 15:00 開演

今回、禄水苑にお招きするのが三回目となる金関環さんは、確かな技術と人間の情緒に根差した豊な表現力で、幅広い演奏活動を展開されているヴァイオリニストです。クラシックはもちろんのこと、とても引き出しの多い方ですが、このたびは、誰もが一度は耳にしたことのある懐かしいシネマクラシックを中心におとどけしました。また前回に引き続き、金関さんがライフワークとして取り組んでらっしゃる夭折の天才音楽家、貴志康一の作品にも焦点をあてました。

オープニングは懐かしい銀幕の名曲、『風と共に去りぬ』から「タラのテーマ」、『オズの魔法使い』から「虹の彼方に」で幕が開きました。曲にまつわるエピソードや時代背景、作曲家についてのお話も交えながらの演奏。いよいよ貴志康一の曲のご紹介です。

日本のクラシック音楽の草分け的存在とし、また阪神間モダニズム文化が生み出した音楽家として近年改めて注目を集めている貴志康一。今回は湯川秀樹が日本人初のノーベル賞を受賞した折、授賞式晩餐会で演奏された「竹取物語」と、超絶技巧で展開する「龍」など、あわせて4曲をご披露いただきました。会場には貴志康一さんの姪御さんのお姿も。一度西洋に身をおいて、自らの姿を鏡で映すように、日本を改めて見つめる直すことよって生まれた貴志康一のジャポニズムは、今も全く色褪せるとなく、かえって新鮮に心に響きます。世阿弥が「風姿花伝」に記した『花』の概念も曲調に反映されているのではないか、というお話も大変興味深いものでした。

主に、貴志康一が活躍した1930年代の曲を中心としたこの度の選曲。1930年代といえば、戦争の影が忍び寄り、全世界的に不穏な空気が広がっていた時期ですが、数々の名曲が生み出されたことから、文化面ではむしろ一つのピークを迎えていたことがわかります。映画では、サイレントからトーキーへ、さらにカラーがはじまり、ハリウッドが黄金期といわれたこの時代。そんな時代が生んだスターの一人、チャップリンの名曲もメドレーで披露されました。独特のアレンジによる美しい旋律に、会場から思わずため息がもれます。

もちろん、ラフマニノフ、クライスラーなどのクラシックの名曲も、作曲家の面白エピソードも交えて披露され、クラシック音楽がより身近に感じられました。

最後の曲は、金関さんの演奏技術がいかんなく発揮される「ツィゴイネルワイゼン」です。会場から思わず「ブラボー!」の声が上がり、スタンディングオベーションも。

アンコールでは、フリージャズの趣から、コミカルな「チャルダッシュ」へ。会場は最高潮に達します。
本当に素晴らしいアーティストは、技術のの高さはもちろんのこと、お客様に喜んでいただこうという気持ちが身体一杯にあふれていて、そのことが聴く人を幸せにさせるのだと実感させる、素晴らしいコンサートでした。

 

[演奏曲目]
風と共に去りぬ より 「タラのテーマ」 1939
オズの魔法使い より 「虹のかなたに」1939
貴志康一   月、竹取物語
映画「会議は踊る」 1931 「ただ一度だけ」(ドイツ)
聞かせてよ愛の言葉を(フランス) Parlez-moi d'amour 1930
パリの屋根の下(フランス)1930
巴里祭(フランス)1933
ラフマニノフ  ヴォーカリス
クライスラー  中国の太鼓

・・・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・

貴志 康一  龍、 花見
ディズニー映画「白雪姫」より 「いつか王子様が」1937
ドルドラ  スーベニール
チャップリン   映画「モダンタイムス」より「スマイル」1936
映画「ライムライト」より テーマ1952
クライスラー   ウィーン奇想曲
サラサーテ   ツィゴイネルワイゼン

アンコール   チャルダッシュ



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