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特別公開講座
2017年 能のふるさと逍遥
【前期】
(どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。)

近畿一円を舞台とする能を取り上げ、ゆかりの人物の足跡をしのびつつ、その物語にまつわる名所、古跡を一年を通じて訪ねます。実演もあわせた曲のわかりやすい解説とともに、折々の季節の風趣もお楽しみください。

お申し込み

講師
久田 舜一郎 (大倉流小鼓)
久田 陽春子 (大倉流小鼓)

受講料
1回 一般2,800円(アカデミー会員  2,400円)
※資料費込み
※どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。
※交通費・拝観料お食事代など、諸経費は実費となります。
※アカデミー会員についてはお問い合わせください。


定員
25名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)

講師紹介
久田舜一郎(大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。

申し込み方法 お申し込みフォームにご記入の上、事前に禄水苑までお申し込み後、2週間以内に受講料のお振込み、あるいは禄水苑カウンターにてお支払いをお願いします。

お申し込み
<お振込み先>
三菱東京UFJ銀行 西宮支店
普通5065562 ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)


アカデミー会員についてはこちら>> 入会・受講のご案内

※ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。バス等の予約手配の都合上、ご理解賜りますようお願いいたします。
※ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。万が一ご欠席の場合、代理の方のご参加や、
欠席されたご本人に限り、同年度内の他講座(原則として同講座は不可)への振り替えも可能です。
※開催日の1カ月前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、同年度内の同講座への振り替えも可能です。


その他
※おおむね9:00前後に最寄り駅かバス発着所に集合、昼食をはさんで帰路につき、16時〜19:00頃解散の予定です。
行程や実費経費、集合場所の詳細は開催日の3週間前までにご連絡いたします。
※お食事(3500円前後)は当方で手配します。
※バスを利用する場合、バス代として別途3,500〜4,500円程度かかります。車中でも、先生の詳しいご講義があります。



日程

4/15
(土)
「源氏供養」の舞台、紫式部ゆかりの石山寺

「紫式部が里の女に身を借りて、法印に、自らが書いた『源氏物語』の供養を頼んだのは、花の春の石山寺だった・・・。」この「源氏供養」のシテの紫式部は、石山寺に祈願して源氏物語の「須磨の巻」から書き始めたという。曲中には「源氏物語」五十四帖の美しい文章が織り込まれている。花の寺としても有名な近江の景勝地で、うららかな春の一日を過ごす。

※移動にJR京都発の貸し切りバスを利用。



6/10
(土)
「浮舟」の舞台、三室戸寺と宇治十帖の古蹟

二人の男に愛された女の交錯する情念の苦悩を描いた、源氏物語「宇治十帖」の世界。古来より宇治には、十帖にちなんだ古蹟が設けられ、多くの人々が物語を偲びながら巡るようになった。中でも三室戸寺には、江戸時代まで浮舟社として祀られていた社の名残が石碑として残されている。紫陽花寺としても有名な同寺を訪ね、周辺の古蹟にも立ち寄る。

※移動にJR京都駅発の貸し切りバスを利用。

【行程】
9:00 JR 京都駅 西口改札 時計台(時の灯)前集合
※集合時に受講料以外の実費として、食事代、バス代、拝観志納料等あわせてお一人8,500円を徴収させていただきます。
9:10 貸し切りバスで出発 車中にて久田先生のご講義をうかがいます。
9:50 宇治 宇治十帖ゆかりの古蹟をめぐります
※時間の都合で立ち寄り場所が変更する場合もございます。
後世、好事家たちにより定められた古蹟が、宇治橋中心に宇治川の両岸に10箇所存在。

第45帖 橋姫(はしひめ) 橋姫神社
宇治橋西詰めに近い橋姫神社の境内に「橋姫」の古跡がある。橋姫神社は瀬織津姫を祀った小祠。もともと瀬織津姫すなわち橋姫は橋の守護神として、宇治橋三の間の張り出しに祀られていたが、たびたびの洪水で社殿が失われたため、宇治橋西詰めへ、さらに現在のところに移った。縁切りの神として有名だが、宇治十帖にでてくる歌の「橋姫」は、宇治の姫君のことを「愛(は)し姫」とかけて詠まれている。

第46帖 椎本(しいがもと) 彼方(おちかた)神社
「彼方」の名前の由来は、川の流れ落ちる「落方(おちかた)」だという説があり、宇治十帖の中では「おち」という言葉が度々使われている。特に椎本の巻では「おち」を取り入れた歌が二首詠まれているので、彼方神社が椎本の古跡になったとも考えられる。祭神は大物主命とされているが、宗像神や日本武尊を祭神とする説もある。『日本書紀』の神功皇后の項にある、忍熊王(おしくまのみこ)が謀反し武内宿禰がこれを討たんとした「彼方の疎林(あらら)の松原」は、当地のことである。

第50帖 東屋(あづまや) 東屋の古跡(石仏)
京阪宇治駅の東にある一体の石仏が「東屋」の古跡である。石仏は鎌倉時代後半に花崗岩に刻まれた聖観音菩薩。風化は進んでいるが宝冠をつけ、左手には蓮華を抱き、桜の木を前にして優しく柔和な表情を浮かべている。「東屋観音」と呼ばれて多くの参詣者が集まる。
物語の東屋は、浮舟がかくまわれるように住んでいた京の都の小さな家。

第47帖 総角(あげまき) 総角の古跡(碑) 宇治神神社
宇治上神社の北、緑深い大吉山の登り口に「総角の古蹟」と記された石碑が立っている。物語では姫君たちの住まいを宇治川の右岸、夕霧領地(平等院周辺)の対岸と設定。宇治神社と宇治上神社のあたりで、古くは宇治離宮があったと伝えられている。

第48帖 早蕨(さわらび) 早蕨の古跡(碑)
離宮下社または若宮社などと呼ばれる宇治神社。その赤い鳥居をくぐり、拝殿の左手の道を山手のほうへ、宇治上神社に向かう道の途中で「早蕨」の碑に出会う。
11:00 第51帖 浮舟(うきふね) 浮舟の古跡(碑)(三室戸寺)
西国三十三観音霊場の第10番札所。約1200年前(宝亀元年)、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観音菩薩を御本尊として創建された。5千坪の大庭園に四季おりおりの花が見られ、一名『花の寺』とも言われている。6月には50種・10000株の西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花・七段花等が咲き乱れ、『あじさい寺』としても有名。現在の本堂は、文化11年(1814)に再建された重層入母屋造の重厚な建物。本堂の右手に「浮舟」の古跡がある。その昔は奈良街道沿いに水上交通の守護神を祀る浮舟社としてあったが、廃社となり250年前の寛保年間この「浮舟古跡社」が石碑に改められ、三室戸寺へ。その折古跡社のご本尊「浮舟観音」は当山に移され、今に浮舟念持仏として伝えられている。
※アジサイ園の見学もいたします。

謡曲「浮舟」
初瀬から都へ上る旅僧が宇治に着くと、一人の女が宇治川を柴舟に棹さしてやって来た。僧が土地の謂れを尋ねると、源氏物語にある浮舟のことを詳しく物語り、自らは大比叡のふもと、小野の里の者であると告げて消え失せる。僧が小野に行き回向をしていると、心の乱れに悩む浮舟の霊が現れ、世をはかなんで身を投げようとしたときに、横川の僧都に助けられたことを語り、僧の供養を受けて兜率天に生まれることができたと、喜びを述べて明け方とともに消え失せるのである。
※久田舜一郎先生、陽春子先生による奉納演奏をお聴きする予定です。
12:30 バスで食事処へ
12:45 抹茶料理 辰巳屋 宇治丸弁当
1840年頃茶問屋として発祥、大正2年位に料理屋となり、茶所宇治にふさわしい抹茶を使った料理を始めて80年余、宇治川の流れを目の前にした京料理屋。
14:30 バスで出発
15:00 京都駅到着 解散

※雨天決行です。


9/9
(土)
「仲光」の舞台、多田源氏ゆかりの地を訪ねる

多田源氏の統領・源満仲の子、美女丸にまつわる伝説がこの曲の典拠となっている。観世流では美女丸の身代わりとしてわが子を手にかけた家臣(シテ)の名をとって「仲光」、他流ではツレの名である「満仲(まんじゅう)」と題する。多田源氏の本拠地に満仲が970年に建立した多田院を前身とする多田神社をはじめ、ゆかりの地を川西市に訪ねる。

※移動に阪急宝塚駅発の貸し切りバスを利用。



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